街の水道屋さん

水漏れ修理からリフォーム工事まで

オススメアイテム【ドリルポンプ】

本日のお仕事は打ち合わせ及び便器の撤去作業へ行ってきました。

大阪市内にあるタワーマンションの最上階だったのですが、まだ完成したばかりで内装のやりかえ…😳

お金持ちは凄いですね💦笑

 

最近水道屋さんのショート動画をよく見かけるのですが便器を取り外す時に溜まってる水をブロアで押し流すのが今のトレンドなんですかね?笑

確かに押し流せればとても楽なんでしょうがあいにく私はブロアを持っていません🥺

ハイコーキのエアダスターは持っているんですが…

 

私が普段使っているのがインパクトドライバーに取り付けるポンプ✨

これが以外と優秀なんですよね。

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こんな感じでホースを取り付けて吸い上げるのです。

銅管のロウ付けする時の残り水を抜くときも細いホースに変えれば銅管の中まで挿入できるので色々と使い勝手がよくて、しかもかさばりません😊


 

オススメですよ✨

 

ヘルメチック シール剤

配管工事、水道工事に欠かせないのがシールテープとシール剤。

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本来ならシール剤のみで止水はできるとの事なのですが、硬化まで時間が要することとネジの精度によって充分に効果を発揮できない事があるのでシールテープも使われるのではないでしょうか?

私も見習いの頃は職長に「シールとヘルメをサンドイッチや!!」と教えられてました笑

ただ消火配管やガス配管はシールテープは使いません。

私の時代は消火配管はヘルメチックS-2の黒いヘルメ、給水配管は88を使っていました。

 


 

 

会社が変わり街の水道屋さんに行った時は55

というヘルメを使っていましたがこれがなかなか使い切れない🤣笑

残り1/3くらいになるとハケ付きの蓋がキッチリ閉まらなくなり中で硬化しちゃったりするんですよね笑

トラックの荷台でひっくり返って何度も汚したりしました💦笑


 

 

今私が使っているのは119✨

これがとても優秀で半透明で仕上がりが綺麗✨

すぐに通水が必要な現場ではやはりシールテープは巻かないとですがそれでも仕上がりの良さ、止水力共に良く使われている業者さんも多いのではないでしょうか。


 

 

皆さんがお使いのヘルメはなんですか?😊

職人さんのトイレ事情

ゼネコンや大きな現場だと仮説トイレがズラっと並んでいて困る事はないですよね。

住宅の新築工事でも敷地が広めだと工務店さんや元請けさんが仮説トイレを設置してくれるので助かるのですが困るのがリフォーム工事やマンションリフォーム工事…💦

マンションリフォームの場合共用部に入居者さんが使えるトイレがあったりして優しい管理人さんがいらっしゃったら使わせていただける事もあるのですがそれは極稀でトイレがない所が多いです。

近くにコンビニや大型の店舗などがあればそこを利用させていただく事が多いのですが、周りが住宅街でなにもないって事も😵‍💫

職人さんも人間ですので生理現象はありますし、ずっと我慢もできません、仕事に集中もできず怪我の危険性もでてきます。

よく簡易的なトイレ…

所謂【小便タンク】【ポリション】なる物があります笑


 

周りから見られない場所に設置して使用するのですが…もちろん男性しか使えません💦

こういう部分が建設業界に女性が進出しにくい側面もあるんでしょうね💦

このスカイトイレを設置するのを嫌がられる方もいらっしゃいます。

そうなると車で移動して用を足す事になる事もよくあります。

あとお客様のいないリフォーム現場は既存のトイレを使わせていただく事があります。

私達もトイレの撤去は最後の方にまで残し、大工さんの下地や造作が入る頃に取り外してギリギリまでトイレを使えるように配慮しています。

じゃあ外した後はどうしてるの?ってなりますよね笑

配管を立ち上げてそこに先程のスカイトイレの受けだけパイプに付けて用を足すんです💦

もちろん汚さないように床や壁はしっかり養生しますし、仕上がってからは使用しません。

でも…後から便器を取り付ける私は凄く嫌ーな気持ちですよ😱

便器を取り付ける時に臭いはキツイし…。

私達の為、果てはお客様の為にもせめてスカイトイレの設置は許していただきたいです。

節水型便器の落とし穴

節水型の便器が普及してだいたい20年近くが経つと思われるのですが、最近では水量が4ℓ以下になっていてむかしの半分以下になっているんですねぇ💦

確かにトイレの使用回数と使用水量を考えるとトイレの節水は大事な部分かと思われるのですが、トイレのリフォームを考えられていて節水型のトイレを検討されていらっしゃる方は少しお待ちを✋

お家の敷地面積や築年数、間取り、配管経路によって汚物が流しきれなくて外部の配管が詰まって水道屋さんを呼ぶ事になる可能性もありますよ。

最近のお家の外部配管の排水枡は塩ビ製の小口径枡を使っていて段差もなく水や汚物の流れがスムーズになっていますが築年数の長いお家はまだコンクリート製の排水枡にインパート(水の通る溝)を切ってある排水枡を使われているところもあります。

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長年の経年劣化でコンクリートの表面が削れザラザラの状態になっていたり、管口と枡に隙間ができて汚物が引っかかったり、果ては木の根っこが侵入してきて流れを阻害する事が多いのです。

↓実際の木の根っこが入って詰まってる画像です。衝撃画像なので自己判断でお願いします笑

https://imgur.com/a/SfGo1HR

 

↓実際に私が節水型トイレの依頼を受けた後に何度も詰まったのでご対応したお家の排水枡です。

綺麗な物ではないので自己責任でお願いします。

https://imgur.com/a/1CQe0TX

 

原因はコンクリート製の枡、大きなお家で配管の距離が長く汚水と雑排水の合流枡までの距離もあり汚物が流しきれない水量だったりと複数の要因が重なった結果なのですが、トイレ側の水量設定を増やしてもダメで排水枡を交換したりと大掛かりな工事が必要になるケースもあります。

トイレリフォームは御自身の判断や家電量販店やホームセンターなどだけではなく、知識のある設備屋さん水道屋さんにちゃんと下調べをして頂いた上で適切な商品を選んでいただけると幸いです。

コンクリート製の排水枡のお家の方は適度に点検してお掃除される事をオススメします✨

架橋ポリエチレン管とポリブデン管

1つ前の記事にも書いたのですが最近は給湯管に銅管を使う事が少なくなりました。

それはやっぱり銅の価格高騰もあり施行性の不便さもあるのが要因ではないかなと。

私が最近銅管を使ったのは飲食店舗の厨房配管でガス器具周辺の高熱になる部分を銅管で配管した時くらいでしょうか。

 

現在は給湯管に限らず給水管にも架橋ポリエチレン管やポリブデン管を使用します。

総称して樹脂管って言われるものですが発売当初は巻き癖が強くて使いにくかったです笑

施工後に配管の全体を俯瞰して見るとうねうね波打ってて見た目がよろしくないなぁってずっと感じていましたが最近は巻き癖も少ない物に変わってきましたね。

 

私は多分多くの設備屋さんが使われているブリジストンのポリブデン管を使っています。

架橋ポリに比べ柔軟性があり扱いやすいです。

最近は保温材もコルゲートになり傷や破れにも強くなって施工後の見た目の良さがアップしましたね✨

ちなみに私は白のコルゲートを使っています。


 

私は普段13.16サイズを使うのですが給水給湯で色分けしちゃうと4巻を常に車に積む事になるので凄く場所を取ります💦

給水系統の方がメーター数が長くなるので減ってきたらもう1巻ずつ予備でとなると6巻💦笑

白だと2巻で済みます笑

給水給湯間違えないようキチンと赤と青のテープで目印はつけますので御安心を😁

 

皆さんは架橋ポリ派?ポリブデン派?

廃れて行く技術…

私が最初の会社に入社した頃(29年前💦)はまだ電動工事もみんなに行き渡る事もなく鉄の塊のようなクソ重たい物でした🤣笑

腰道具には手回しの➕➖のドライバーにモンキーとプライヤー、水平器と17のラチェット、スケール、ハンマー。

個人に与えられてた道具はこのくらいでしたか…。

私の住まいは大阪なのですが当時は大阪市給水装置技能者という試験があり鉛管溶接、塩ビパイプの炙り挿しも試験項目に入ってました。

今はもう鉛が飲料水には有害という事で新規では使う事はなくなりましたが、古い建物にはまだメーターの2次側に鉛管が残っている所もあるでしょうね。

メーター周りの漏水はその鉛管の腐食によるピンホールが多いですね💦

 

最近では銅の価格高騰もあるのか銅管を使う事は少なくなり、給湯管もステンレス管や架橋ポリエチレン管、ポリブデン管が主流になりましたね。

これから設備屋さん水道屋さんになる人は銅管のろう付け溶接はしない、技術的にも出来なくなってくるんでしょうね…。

空調屋さんの冷媒配管は銀ロウじゃなく銅ロウだけど溶接はまだまだ技術として残って行くんでしょうね😊

 

私が入社したての頃は職長が鉛管を曲げて便器のトラップを作ってましたよ…😵‍💫

私もそれは教えて貰えなかったというか、もうそういう施行方法が無くなっていったので覚える機会がなかったです。

設備屋さんだけに限らず、世の中便利になってきて道具も進化したので難しい技術を必要としなくなってきたのは良い面と悪い面がありますね。

 

皆さんは若い人に今は必要のない技術も伝えて行かれますか?

私は自分の持ってる技術はできるだけ伝えて行きたいと考えてます✨

一人親方なので伝える相手はいませんが🤯笑

現場仕事で思う事

私がこの仕事に就いたきっかけは本当にたまたまでした。

工業高校からの斡旋で設備工事会社に就職したのが始まりでやりたいと思って入った訳ではありません。

高校生の時は水泳をしてそれなりの体型はしてたと思うのですがその時の写真を今見るとヒョロヒョロ🤣笑

当時はセメント袋も1袋40kgあって2つ持って上がれーって職長にせっつかれて毎日必死になって働いていた記憶があります。

昔に比べて今は現場仕事はとても働きやすい環境になってきたと思うのですがそれでも若い人が働きたがらない職種になっていて大きな現場では外国人の労働者の方がかなり増えてきました。

作業員詰所では日本語以外の言葉が飛び交っていますよね笑

本当にこのままでは日本の建設業界、特に私達の様な街に根付いた業者さん職人さんがいなくなってしまうんじゃないかなーって凄く感じています。

私は今年47歳になったのですがそれでも若い方って…ヤバイでしょ?😱笑

もっと若い人に職人さん現場職に就いていただきたい。

設備工事、水道工事、配管工事は内装工事と違って壁中、床下、天井中と隠蔽部分になってしまい見える部分は器具だけになってしまいます。

でも1番重要なのは隠れて見えてない部分なんですよね。

配管の支持のピッチや排水の適正サイズや勾配。

水の流れを考えて配管していきます。

でもそこを知らない人は【蛇口を捻ったら水が出て流れる】これを簡単に当たり前に考えるんですよね。

配管が終わった後の達成感を感じても蓋されて見えなくなっちゃいます…😭

皆さん、設備屋さん水道屋さんは見えない部分だからこそしっかりと自分達の信念を持ってお仕事されています。

それもすべて使われる方、お客様の為を思いそしてそれが職人と呼ばれる方のお仕事なんだと思います😊

そんな職人になりたいと思ってもらえるように私も日々お仕事を頑張ろうと思います。

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